衿野 未矢

定価: ¥ 560
販売価格: ¥ 560
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発売日: 2003-02
発売元: 講談社
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依存症の女たち (講談社文庫)を読んでみた。う~むと納得しきりである。
なんといっても、著者衿野 未矢の意欲が読み取れるから、ついつい読んでいってしまう。
ぐいぐい依存症の女たち (講談社文庫)に引っ張られているという感じか?依存症の女たち (講談社文庫)に類する本は、あんまり多く読んだことがないから比較はできないけれど、これらに類する本の中ではかなり高評価を得るんじゃなだろうか?
やっぱり著者が意欲を持って書くと、いいものが出来上がる。
依存症の女たち (講談社文庫)は評価が分かれるんじゃないだろうか?読後にそんなことを思った。著者の衿野 未矢はそんなことはちっとも気にしていないんじゃないかと思うけれど。
依存症の女たち (講談社文庫)を読んだ友人にも聞いた見たのだが、一人は「いい」と言ったが、別なひとりは「そうかな?」と首をかしげた。
試しにまた別な友人にも依存症の女たち (講談社文庫)を貸してみようと思う。
さて、どんな評価が下されるか?あまり、褒められた事ではないけれど、本には読書以外の愉しみ方があるのだ。
「依存」という市場をつかんだ衿野
いつのまにか依存症のエキスパートになってしまった衿野である。
あまり手をつけられていなかった分野を探し当て、いちはやくツバをつけた点では、先見の明があったといえる。
三浦展と同じく「世相」なり「傾向」なりから、「今、こういうタイプが増えている」というネタの書き手であるが、三浦の場合はデータを駆使した「社会要因の分析」に行くのに対し、衿野はあくまでもサンプルの惨状をえぐり出す、という点が売りである。そのへんがやはり女性なのか、といったら斎藤美奈子に怒られそうだが。
その結果として、ひらたく言ってしまうと、女性週刊誌の悲惨ネタに多少の洗練を加えたもの、というのがいつもの衿野の本である。
「暴れる系の女たち」というタイトルを目にしただけで、「ああ、またやってるな」と思ってしまったのは私だけだろうか。
衿野によって、依存や異常行動がある程度メジャーになったことにより、依存の世界は第2段階に移行するのではないか、というのが私の読みである。
それは、「多重人格」の際にも見られたように、自ら「依存自慢」に走る人が増えるのではないか、ということだ。メジャーになると、必ずそういうことになる。
「やめたいのにやめられなくて隠す」という段階から、「一晩で冷蔵庫の中身を食べた」とか、「会社の昼休みに隠れて酒瓶をラッパ飲み」とか「ブランドもの欲しさに風俗のアルバイト」とかいうのを競ってしまうのではないか。「ヤバい私」に注目して欲しいあまりに。
依存症と好きの境目
作者の粘り強さにまず脱帽。ここに登場する女たちは、絶対友達にしたくないタイプばかり。そんな彼女たちの話を、辛抱強く聞き、ルポする衿野さん、すごいです。
依存症になる人は、まじめな人が多いとか。たしかに、何も考えずに生きていればすんなり通りすぎてしまうことも多い中、何かに頼って、何かに夢中になることで自分の存在価値を見出そうとするのは、まじめな人なのかもしれない。問題は、その「程度」のこと。「好き」でいたものが、やがて「なくてはならないもの」になり、やがて「それなしでは、生きていけない」になっていく。それ中心ですべての物事を考えていったとき、人は破綻していくんだ。
そうなるかならないかは、本当に紙一重のところにあり、誰でも依存症になる要素は持ち合わせている。「ここらへんでやめとこう」が大事なのかもしれない。
他人事じゃない。
依存症に陥ってしまった女性達を上から責めるのではなく、同じ視点で対処法を一緒に考えようという書き方に好感を覚えた。
真面目で頑張る性格だからこそ依存症に陥るのだから、立ち直るにあたっては自分を責める必要はないというコメントに救われる。他人事のように淡々と事例をつづって「悪いことですからやめましょう」なんてわかりきったまとめの本など見たくないという人にはオススメ。
ケータイ魔など「私は違うよ~」という事例でも依存症の根っこは皆同じという一文にドキッ。今までの中で一番参考になった。
