三浦 綾子

定価: ¥ 530
販売価格: ¥ 530
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発売日: 1996-10
発売元: 集英社
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ウチの父が昔よく読んでいた「三浦 綾子」。当時は、こんなの何が面白いんだろうと思っていた。なかでも父が特に気に入っていたのが「明日のあなたへ―愛するとは許すこと (集英社文庫)」というやつだったと記憶している。
今日、僕も試しに「明日のあなたへ―愛するとは許すこと (集英社文庫)」を読んでみた。すると、父があれだけ「明日のあなたへ―愛するとは許すこと (集英社文庫)」に夢中だったワケが少しだけわかったような気がする。
ここんとこ風が強い日が続いている。
来週末、寝台列車にでも乗って1人で小旅行に出かけようか。
僕はクローゼットの中のボストンバッグを引っ張り出した。
深い信仰に基づくエッセイ集
深いキリスト教信仰に基づく著者のエッセイ集。扱っているテーマは、愛、罪、淋しさ、許しなど多岐にわたる。特に印象に残った箇所には、
「神は無駄なことをなさらないお方だ。神の与え給う試練には、それなりの深い意味があるのではあるまいか」(45頁)
「このようなよい妻を与えて下さった神さまに、心から感謝いたします。今後いよいよ、妻を愛し得るように力を与えて下さいと、わたしは祈るのです」(117頁)
「奥さんのどんな小さなことにでも感謝すること、そして口に出してほめて上げること」(134頁)
「少しでも人の役に立とうと思うと、淋しがっている暇などありません」(145頁)
「信仰は道徳ではないんですよね。わたしたちが悪うございました。神さまおゆるし下さいませと、神の前に頭を下げる、そして、安らぐ。これが信仰生活のあり方ね」(154頁)
「ある人が、『人間とは罪を犯さずには、生きていけない存在である』と書いていたのを見た。それはすなわち、『ゆるしていただくより、仕方のない存在』ということではなかろうか」(163?164頁)
「人が死んでのちに残るのは、集めたものではなくて散らしたものである」(224頁)
「今よりのちのことは、神の領分である」(243頁)
「自分で勝手に、自分の未来を決めてしまわないでください。こんな未来しか待っていないなどと、わかったような顔をしないでください。神の書かれるシナリオと、あなたの書かれるシナリオとは異なるのです」(245頁)
などがあった。どれも折にふれて思い出し考えてみるべき言葉だと思う。
心が疲れたときの処方箋
高校時代、シスターに「氷点」を薦められたことが毛嫌いの原因となり、ずっと避けていた三浦綾子氏の著書。しかし、人生も四半世紀をとうに過ぎて紆余曲折を経験してから、手に取ると格別なものであった。
一つ一つのエピソードが時に幸せな状況に傲慢になっていたり、不幸に酔いしれている自分の心に染み入ってくる。
その時々の心模様によって、胸に響くエピソードは様々だが、読後には自分がこの世に産まれ育ってきたことを素直に感謝出来る。
何度読み返しても、涙が溢れてくるのに、心の中に愛が溢れてくる素晴らしい一冊だ。
